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『あこちゃん!』と『あこちゃん・・・・・!』ベルさん 表紙からは想像できない中身の真摯さpart2

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kenkounauma.hatenablog.com

 

ここからは『あこちゃん・・・・・・!』の感想を書いていきます。まぁ、うん。やっぱり表紙すごいよね(笑)あこのときはまだ合法感あったけど(?)りんりんが着るとこれはもうそういうプレイにしか・・・。めっちゃ興奮するよね!!!

あ、ここからはネタバレありなでの未読の方は気をつけてください

さて、場も温まったところで今回の登場人物紹介コーナーです。うん、狂ってるね。読んだことない人向けに紹介しますと
『あこちゃん りんりんのおうちで暮らしてるあこちゃん~~』 ???
『宇田川さん さよさんのおうちで暮らしてるあこちゃん~~』 ?????
あこちゃん二人いる???・・・へぇ、なるほど。今回も相当面白そうじゃないですか!
ではではひとつづつ感想をつらつら書いていきます。

『キャベツ畑でつかまえて』
これはあこちゃんが子供の作り方を知っているのかという思考実験です。前回の本『あこちゃん!』に収録されている『アコチャンホンポ』の前日譚。「どれくらいの間、言葉を探してただろうか」から始まり、おぉっとまさかの告白スタートってことは少し重めな感じの話かぁ?とドキドキしていたところに「だからーーわたしにも、あこちゃんの赤ちゃんを育てさせてくれないかな・・・・・・!」えっ、うそ、まさかあこがにんしn・・・。とまぁ燐子の勘違いから始まる話なんですが、ここからのりんりんの暴走っぷりがおもしろい、どういうことなのか聞きに行った巴があまりも軽いんで頬をビンタしたり、その現場を見てたひまりがその後どうしたかはまた別の話。結局誤解は解けたわけですが、でもそんなふうに一生懸命心配してくれたりんりんにあこちゃんは「嬉しかったよ」って言ってくれる。はぁーーーー!!天使かよぉーーーーー!!!と、綺麗に締まるのかと思っていたらりんりん、りんりん!!

『ねっちょくちゅたーまいん~何度も産声をあげて~』
「りんりん見て見てっ!あこの学校の図書館にね、さいみんじゅつの本があったの!」。きたーーーー!!だ・・・駄目だ まだ笑うな・・・ こらえるんだ・・・ し・・・ しかし・・・・
「わん!わんわん!」 ニア 僕の勝ちだ はい勝った!勝ちました!優勝、優勝です!!わんわんです!!!もうね!このね、あこちゃんもといわんちゃんが可愛すぎるんですよーーーー!!!!よくやりましたねベルさん!!素晴らしいです!!もふもふ!なでなで!なでなでもふもふ!!!お次は?お次はねこちゃん!?ねこちゃん!!??かわいいよーーーー!!!はぁーかわいいー!最高かよぉーーーー!!!さわさわ!はむはむ!!さわさわはむはむ!!へけっ!!!あ”ぁ”ぁ”、日頃の疲れがとれるんじゃぁ~~~。お次はあこちゃんいや、あかちゃん!かわいいかわいいよ!!おっぱいを求めるあこちゃん、お茶を飲もうとして溢しちゃうあこちゃん、舌ったらずなあこちゃん、立って歩くあこちゃん、このかわいさがロゼリアを狂わせる。僕からはベルさんに4サヨットを進呈します。(サヨットってなんだよ(笑)) はぁ~、チョココロネ押し付けてもらいてぇ~~。
いやほんと、このお話はダントツで狂ってますね、うん、最高です。あと、りんりんはたがが外れて捕まらないように気を付けてください。

『ちっちゃいあこちゃん、『やだ』になる』
こちらはTwitterに上げたものを再掲します。追記するとすればミッシェルが国民的教育番組のキャラクターになっているのでこれは未来のお話です!あとはなんだかんだで紗夜さんもあこちゃんのことが好きなんだなぁってほっこりします。

3~5歳くらいかな?まだまだ親に甘えたい年頃の子供らしい言動がとても自然に感じられるし、あこちゃんがこれくらいの歳だったときはこんな感じだったろうなとも違和感が全く描かれていて、素直にすごいです。
人ではなくて、猫化したあこちゃんもといねこちゃんと一緒に暮らすりんりんの物語なんですが、こんなにかわいいあこちゃんと一緒に暮らしたいです(真顔) そんで、これすごいなーと思うのは、りんりんは優しいだけじゃなくて、ちゃんとあこちゃんのことを考えているんだとわかるのがすごい。あこちゃんの苦手なピーマンをごはんにまぜたり、病気予防の注射に連れていったり、そんなことしたらあこちゃんに嫌われてしまう可能性があるけど、あこちゃんのことを考えたら、それはやらないといけないことなんだ。そんな決断ができるりんりんがすごいし、なによりこの物語が描けるすずきさんがすごいです。とてつもなく、あこちゃんとりんりんについて考えられていて、なおかつキャラを愛しているんだなと文章から伝わってきました。
この物語中ずーっとあこちゃんがかわいいのだ。ほんとにかわいいのだ。あこちゃんの魅力が詰まったこちらの物語、ねこちゃん動画を観るつもりで読んで、あこちゃんの可愛さにみなさんやられて欲しいです。
(なんだこの感想、あこちゃんて言い過ぎだし、すごい(小並感)つかいすぎでは?)

 

『ウェディンベルをかき鳴らせ!!』
あのあこちゃんが高校2年生になったお話。もう可愛いだけのあこちゃんではなくて、少し大人になった宇田川あこ。そんなあこの成長を近くで見てたであろう白金燐子。りんりんはあこちゃんから見て格好いい存在だった、でも燐子はそれは2年先に産まれたことによるアドバンテージとしてしか考えてなかった。だからあこから気持ちを伝えられても答えることができなかった、それはとても嬉しいことだけれども、あこをおもうからこそ自分よりももっといい人がいると考えてしまう。
いままでとはうって変わってシリアスな物語、しかしその薄氷の上を歩いてるかのような燐子とあこにドキドキしながら物語に引き込まれてしまう。二人が想いを伝えあうシーンはどこかで見たことのあるシーンだが、しかしだからこそ一生懸命さが伝わってくる。二人の間ではジングルベルは優しく鳴ってない、激しく、かき鳴らしてようやく伝わったんだ。泣いた。


『あこちゃん・・・・・!』と『あこちゃん!』どちらもとてもよかったです、物語が時系列順に並べられており関係性の変化を楽しめる本なっており、とても良かったです。

 

ここから下は自分のロゼリア観ですが、ひどい妄想ですのでスルーしてください。でもこう観てるからこのベルさんの物語が好きだ!という話がしたいのだ!


あこちゃんはロゼリアにとってとても重要な人物であると思うのです。あこは好きなことを好きと言える子です、ですがほかのメンバーはどうでしょか?
友希那は好きなことが好きでいつづけることが出来なくなってしまった子でした。
紗夜は好きなことが好きになりきれなかった子でした。
リサは好きなことが一生懸命にはなれなかった子でした。
燐子は好きなことが表に出せない子でした。
あこは好きなことを好きと言える子でした。あこはとても周りから愛されて育ったのだとわかります、褒められて育った子は自己肯定感があるみたいなので。好きを好きと言えるあこちゃんの姿をみた、友希那、紗夜、リサ、燐子に影響を与えたに違いないと思う。好きなことを好きでいいんだ!っていう姿がともて輝いて見えると思うんだ、あこがロゼリアにいたからこそ今のロゼリアがある、好きなことが同じ仲間同士で高みを目指していく。そんなロゼリアの日常のヒトコマを切り抜いたように感じるこのベルさんの物語が大変素晴らしかったです。ありがとうございました。