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おもしろいと思ったものを

『32歳からはじめる青春』蛙山芳隆著 学生時代、青春を送れなかった作者の描かれた、青春を始める本。どんな自己啓発本よりも弱者に寄り添った素晴らしい自伝。

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これを読んで思ったのは、人生のペースが変わりつつあるのではないかな?ということ。『LIFE SHIFT』

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

だとこれからの時代、人は医療の発達で100歳まで生きるだろうという予測が立てられ、そのために100歳までのライフステージを考えようとい本でした。この本が日本で売り出された後から、ちらほらと人生100年時代を生きるために!みたいな言葉を見かけるようになった気がします(それ以前からあったのかな・・・?)。昭和までの人生だと平均寿命は70代までで、そのために10代後半から20代前半までに結婚して、子供を作って、それ以降は大人として40年生きていくというのがライフステージだったんだろうと思います。それが70歳から一気に100歳まで上がったのだとすれば、20代前半までに結婚して子供を作ってという風に急がなくてもよくないか?というように楽観して生きていけるようになったんじゃないかな?と思うんですよね。30年も寿命が延びたのだからライフステージもその分すこし後ろに行くのは当然のような気がします。だから30代でも青春を謳歌していてもいいじゃないですか!30代から青春をはじめてもいいじゃないですか!!と自分は思います。なぜなら自分もいま青春を送っている気がするからです。高校の頃は家に帰ったら一日中ゲームをして、休みの日もゲームをして。という青春を送ってきた自分がいまは社会人になって、お金も稼げて、そして技術として人見知りでも人と話せる術を手にいれて、好きな作家さんの本に感想を書いて送りつけて(毎回怒られないかドキドキしてます)、そんでイベントに行って好きな作家さんに会いに行って話をさせてもらったりと。高校のころ出来なかったことをしています。これは青春を送ってると言ってもいいですよね?(苦笑)


でも、なんで青春を送らなかったのだろう?と思うと、結局、自分は主人公には成れないんだという諦めがあったのだと思う。子供が直面する、自分はヒーローみたいな凄い人間じゃないことに気がついて、そのことに納得して、あきらめながら生きていたのだと思う、どうせ自分は主人公にはなれないのだから頑張らずに生きていこうという感じに。でも、ですね。最近はちょっと考えが変わったんですよそれは色々な物語を観たり、尊敬できる人生の師に出会えたりしたことで(ネットってやっぱり凄いよね)、「あぁ、自分は自分のまま生きればいいのか」って。ですから、最近はオタクである自分を全肯定して、オタクのまま人生を充実させればいいんだ!と思って行動しています。そうすると、いままでなんとなく生きてきたのが、すこしづつ変わって、世界がキラキラ輝いてる気がするんですよ。自分が自分であるということを認められるだけで、人生は変わるんだ(そのためには色々なものに触れることが必要だったり、偶然も必要だと思うのだけど)


だから、こちらの本にあるように「青春するのに、年齢なんて関係ないよ」という言葉に自分は、ものすごく同意します。だって、人生でいまが一番最高に楽しいもの!!


こちらの本にある「一日一変」や「旅の恥はかき捨て」というスタンスはとってもいいなー。確かにこれでもう会わないと解ってる人と話すのは、会うかも知れない人と話すよりかは幾分楽な気がする、実体験的にも。


なんというかな、若い人にこそこの本は読んで欲しいですね。まず、自分と同じような人が居るんだとわかるだけで心が救われると思うし、そして若い時楽しくなくても、生きていれば大人になってから楽しいことなんて幾らでもできるんだ!ということを知ってほしい。


とかとか、思ったりしました。オタクって最高だぜ!(謎のテンション)