今日も一日健やかに物語を

おもしろいと思ったものを

『見えない目撃者』 あきらめず、行動すること。

見えない目撃者

 

ノラネコさんのブログで見かけてて、Amazonprimeで見れるみたいだったので観ました。

 

以下ネタバレです。

 

 


警察官任官間近の主人公は、非行少年の弟を迎えに行き、その帰り道によそ見運転が原因で事故を起こしてしまう。
その事故で主人公は失明してしまい、さらには弟を死なせてしまう。

事故から~年後、失明してしまった主人公は、警察官にはなれず、実家でライターの仕事をしながら生活をしていた。
弟の墓参りには未だにいけずにいた。

弟の墓参りの帰り道、車の中から助けを呼ぶ声を聞く。主人公は状況を確認し、誘拐であると考え少女を助けようとするが失敗。
すぐに、警察に行きその時の状況を事細かに説明をする。

最初は警察側は、発見者は目が見えないため信憑性のあることだとは信じていなかったが、彼女が元警察官であることと、見えなくても詳細に状況を説明することができることを知り、捜査を開始してみる。

主人公は誘拐から72時間が被害者が殺されるまでの平均時間であると知っており、一般人にできる範囲で被害者の行方を追う。
その際、犯人の車とぶつかった少年を見つけ、一緒に行動することに。

被害者の行方を追う中で、被害者が誘拐に至るまでの経緯を知っていく。

警察側でも捜査が進み、容疑者を特定する。容疑者宅に踏み込むと、睡眠薬の大量摂取による自殺ですでに死んでいた。
そして、同時に複数の少女の遺体が見つかる。少女たちは体の一部が欠損しており、鼻、口、耳、手がそれぞれ無くなっていた。

遺体の中には、主人公が追っていた少女はおらず、真犯人は別にいると考える。
警察側は、少年が貰った紙幣についていた指紋と自殺していた容疑者の指紋が一致したため、この事件は解決したものであるとして捜査を終了した。

主人公は被害者がまだ生きていると信じて行方を追っている最中、遺体で見つかった少女たちの特徴が一緒であることに気が付く。
家出少女であること、親が無関心であること、欠損部位が『六根清浄』と重なること。

これらの線で再び行方を追う。その中で過去にも『六根清浄』を元にした事件があり、その時の情報提供者が怪しいと気が付く。
捜査の途中で、協力してくれていた警察官が殉職してしまう。

主人公と少年も死にそうになりながらも、犯人を銃にて殺害。

こうして、事件は解決。


これは猟奇殺人の物語です、なので残酷な描写が入っているときがありその度にひえ~ってなりながら見てました。
劇中で、猟奇映像に興奮を覚える人が、こういった映像を観たことで自らも行ってしまう。
と言っているのですが、それを言ったらこの映画を見た人もそうなっちゃう可能性があるんじゃない?っていう、作品の矛盾?うーん、難しいな、なんかそこが面白いなぁと思いました。


■やっぱり自分の意志を貫ける人に憧れてしまう。
主人公は失明していて、目が見えないんですけど、事件を解決しようと色んな所に出歩いたり、自分の持てる力を使って行動していってて、相棒の少年が、あんたすごいよ!っていうシーンがあるんですけど、うんうん確かになぁと思いました。ちょっと関わっただけの人をそこまでして助けるのって本当にすごいことだと思う。っていう風に思えるのって、主人公がどうしてそこまでして他人を救おうと思えるのか?という動機がしっかりしているからなんだと思います。

主人公は警察官になろうとしていたということはもともと正義感のある人間というふうに見れるし、弟を自分の過失によって死なせてしまったという過去があり、自分がかかわってしまった相手に対して死なせたくないという想いがあったのだと考えられます。

だけど、動機がしっかりしているからと言って、行動ができるとは限りらないんですけど、主人公がクライマックスで犯人に捕まってしまったときも最後まであきらめずに、自分のもてるものを発揮して犯人と戦うんですよね。なぜ、そうできるのか?というと動機があったからではなくて、彼女だからそう出来たからというしかないんですけど・・・。でも、これを見ることで、どうすればこの絶望的な状況を生き抜くことができるのか?がわかるんですよね、それは、最後まであきらめずに、自分のもてるものを発揮することが大切なんですねぇ。

逆に考えると、救さまを待っていた少女たちが殺されてしまうのは、自分で行動せず助けてくれるのを待っているからだったのかもしれないなぁ。んー、でも彼女たちは親から逃げたという行動をしたとも言えるし、どうなんだろ・・・?


いやぁ、でもやっぱり残酷な状況を生き残るためには、自分のもてるものを出し切って挑むことなんだ。『進撃の巨人』『鬼滅の刃』『約束のネバーランド』『けものフレンズ』『ゴブリンスレイヤー』『ふかふかダンジョン攻略記』とかとかまぁなんでもいいんですけど、いまの時代は自分のもてるものを出し切ることで生き残る。でも、自分だけじゃくて助け合いながらってのいうのも大事なこと。なんだなぁ、ふむふむなるほど。

 

あ、でも 『黄金と片喰』は、カリスマ的な主人公で世界を生き残ってるのも面白いな。

 

 


久々に記事を書いたなぁ。最近はなにを考えて書けばいいのかがよくわからなくて書けずにいたんだけど、動機を考えたり、自分がどう読み取ったかとかをつらつらと書けばいいんだなぁ。