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『枕草子のたくらみ 「春はあけぼの」に秘められた思い』山本淳子著 いま、古典を読み解くのが面白い時代がきてるのでは

枕草子のたくらみ 「春はあけぼの」に秘められた思い (朝日選書)

まだ読んでる途中ですが、冒頭から面白いので記録として。

 

 

読むきっかけは三宅香帆さんの『(萌えすぎて)絶対忘れない! 妄想古文 (14歳の世渡り術)』に参考文献として載っていたのがきっかけ

kenkounauma.hatenablog.com

三宅さんの著書で『枕草子』や『源氏物語』を清少納言紫式部がどんな時代にどんな思いを持って、なにを伝えたかったのか?を解説しているのを読んでこの時代に女性が本を出せたというのは何故なのかが驚きだし、いったいどう言った意図を持って、何を伝えたかったのか?を読み解いていく過程が面白く、古文にいまさらながらとはいえ、ジェンダーの問題が広く浸透してきた現代だから読み解くのが面白いのだと思う。

 

 

本書では、清少納言の『枕草子』が書かれた経緯、またその後どうやって後世に残ってきたのかを解説されていくみたいなのでいまからとても楽しみ。冒頭から、枕草子は定子の生前と死後に捧げられたものだとか、『枕草子』が定子の死後に後ろ盾のなくなった清少納言がなぜ残せたのか?という視点は、確かに言われてみればなぜそうなのだろう?そこがわかるのかも知れないといまからワクワク。

 

こうやって、いろんなことがわかると今度このへんの時代の漫画を読んでみたくなるなー