今日も一日健やかに物語を

おもしろいと思ったものを

2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『(萌えすぎて)絶対忘れない! 妄想古文 』三宅香帆著 この本を読めば古文への理解が深まって面白くなる!

古文、『源氏物語』や『更級日記』『伊勢物語』などなど、原典を読んだことが実は無くて、それを元にした漫画なら読んだことがあるくらいな感じなんですが、この本で解説しされているのを読むと、『枕草子』の清少納言と中宮定子はそんな関係性だったの!?…

『日本人のための第一次世界大戦史』板谷敏彦著 自由貿易が技術発展が格段に進んだ

本の冒頭に書かれている、西欧的に言えば世界大戦とは3000万人の死者を出した第一次世界大戦のほうである。というところから始まり、そうだったのか!?と驚く。 では、なぜこんなに大勢の犠牲者が生まれたのか?を技術の発展とそれに合わせた法律の改定など…

『天使の棲む家』津田雅美著 価値観が変わることで、わからなかった魅力がわかってしまうことの面白さ

短編4作と、その短編4編のその後を書いた短編集。 4作ともに通底しているテーマは『自分が感じていることをどう定義するか』で、どれも葛藤を得て自分の状況を定義していく。4作全部とても素晴らしかった。 特に好きなのは『わたしは行かない』で、好きな人…

『青野くんに触りたいから死にたい(10)』椎名うみ著 親には親の、子には子の人生がある

これはただの恋愛物語ではなくて、本当に幸せになるために恋人同士はなにを解決しなくてはいけないのか?を追求する恋愛物語。 今巻ではついに青野くんの母親にスポットが当たり、子供時代の青野くんの家庭での立場は悲惨だったことがわかります。 青野母は…

『新聞・テレビ・ネットではわからない日本経済について髙橋洋一先生に聞いてみた 』高橋洋一監修 とてもよくわかりやすい日本経済入門書

最近になって存在を知ったこの方、高橋洋一氏。YouTubeで動画を見たことが知ったきっかけだったなぁ。 正直に言って、この本のなかに書いてある用語「名目 GDP」「インフレギャップ」「消費者物価指数」「財政出動」「利上げ」「マネタリーベース」「金融緩…

『乙女怪獣キャラメリゼ 7』蒼木スピカ著 ついに謎が明かされた

ちょくちょく出てきていた怪獣になっちゃう理由が明かされ、物語が前進。でも怪獣擬態の先に待つのは完全な怪獣化という設定。これを黒絵は拒否しているけど、どう解決するのだろう?愛の力という線はすでに謎の部族の族長の花嫁が怪獣化から逃れられていな…

片田舎のおっさん、剣聖になる~ただの田舎の剣術師範だったのに、大成した弟子たちが俺を放ってくれない件~1 乍藤和樹著 佐賀崎しげる原作 何者にもなれなかったおっさんになったっていいんですよ。

辺境にいた只のおっさんが、実は只者じゃなかった、、、! 一昔前前だったら、このおっさんなる人物像は「やれやれ系」のやる気ないけど、やる気出したら凄い。や「若い子相手に本気出せないでしょ?」みたいな、人生擦れているようなおっさん像が印象にある…

『アニメを作ることを舐めてはいけない』富野由悠季著 富野監督凄いっす。

まず、驚くのは富野監督は宇宙開発なんてするな!!と発言していること。 Gレコの解説本だと思いきや、地球の未来について監督が考えていることが書かれている。 おそらくこのまま宇宙開発が進めばガンダムの様な宇宙移民対地球人類の構図、そして地球環境…

『ルート』秦 和生著 夢の先にまた夢が

最終巻だったんですね、、、。 この物語がどこに辿り着くのか捉えられなかったので、どこに行くのか分からなくて続きを楽しみにしていました。 物語の軸が2人の主人公の女性と王子ある。 女性は女でも勉強をしていい世界を、学んでもいい世界を作りたいと考…

『花弁抄 野菊を焼く』 JOY著 こんな素敵なお爺さんになりたい

https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=1623827 いまから亡くなった方を火葬するときに、火葬場に響く「そのひと焼かないでください!」という声。声の主は花束を持って現れた若い女性だった。 親族の誰も、現れた女性のことを知らない…