今日も一日健やかに物語を

おもしろいと思ったものを

2022-01-01から1年間の記事一覧

『千古の風をゆく者』 2019年 海苔著 自由はどこにある?

norikingdom.booth.pm 三◯◯年前、レオタナ帝国に反旗を翻した者たち レオタナによって冷遇されていた者、 ある理想を掲げた者、 貧困にあえぐ者 様々な理由で帝国への不満を募らせた者たちが、 レオタナの東、巨大な山脈の向こうに旅立った。 彼らは自らを『…

『わたしを離さないで』 カズオ•イシグロ著 まだ途中までですが、、、。

仕事の行き帰りにちまちまと読んでいてでまだ途中なのですが、大変面白く、興味深かったのでいま感じていることを残しておきたくて書いてます。 舞台は1990年代のイギリスを背景にしたSF、子供達が暮らしているのはとある施設。彼らは「提供者」になるために…

『死ぬときはまばゆく』小鳥游ミズキ著 いい展開だなぁ。逃げずに答えを出そうとしてる

面白いなーと思いつつ、どこがおもしろいのか?を説明できなかったのですが5巻まで読んで、ようやくどういう物語なのか?が解ってきました。 母親から愛されなかったトラウマをどう解決するのか?ここで彼氏が出来て、ハッピーエンド!にはならないんだよね…

『廃墟のメシ』ムジハ著 人間か人間でないか。そうじゃなくて、自分が自分であることに自信を持てればそれでいいんだ。

物語は昔少女が食べたカレーを探すために、命の危険も顧みずに危険な廃墟の中へと突き進んでいくというもの。 1度だけ食べたカレーライスの味が忘れられなくて、それを探すために死ぬ可能性のある冒険をする。というのがついこの間Twitterで見かけたこの記…

『アネクメーネの訪問者』 春井安子著 世界の残酷さと、けれども人間はその残酷さに抗うことができる。

booth.pm この作品を読んでいて感じていたのは、平和な世界だけど、そこに存在している残酷さ。というものでした。 エリックは神父?から性的な虐待を受けていたかもしれなかったり。 エステルは足が氷でできていたことを村中から噂され、母親が生きていくた…