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『新聞・テレビ・ネットではわからない日本経済について髙橋洋一先生に聞いてみた 』高橋洋一監修 とてもよくわかりやすい日本経済入門書

新聞・テレビ・ネットではわからない日本経済について髙橋洋一先生に聞いてみた (Re Seriesまなびを、もういちど。)

最近になって存在を知ったこの方、高橋洋一氏。YouTubeで動画を見たことが知ったきっかけだったなぁ。

 

正直に言って、この本のなかに書いてある用語「名目 GDP」「インフレギャップ」「消費者物価指数」「財政出動」「利上げ」「マネタリーベース」「金融緩和」「緊縮財政」などなどなど、、、どれもこれも聞いたことある言葉くらいの認識で、説明できるか?と言われたら全く出来ない。


そんな用語をこの本では、実際のデータを元に解説されており、かつ最近の日本経済を元に話をしているので実感として納得でき、頭に入ってきやすい内容でした。


いま現在、モノの値段が上がっているのはウクライナ戦争によるエネルギーなどの高騰が背景にあるだけで、インフレ=お金が余ってて物が無い状態ではない。なのに金融緩和ではなく利上げを行おうとしてる。それでは企業が賃金を上げても、利上げで企業は資金を銀行から調達できず、雇用も減るのでは?と本書を読んで得た情報だけでもそう思ってしまう。


また、防衛費という名目で福島の復興税を一部転化し、2037年までで終わる予定だったものを無期限にしようとしている。そんなことをしなくても財源は国債を発行すれば解決できるが、それをしないのは財務省は税金を増やすと各省庁へ渡せる予算が増え、官僚はそれの見返りとして財務省の官僚の天下り先を斡旋するという構造があるため、増税が必要であるとい空気を作り出そうとしている。などが書かれており、大変興味深かった。


この本は経済用語を学ぶ入門書としてとてもわかりやすく、ニュースなどで使われる言葉を理解するのにとてもわかりやすい本でした。でも、まだまだ勉強したり、情報を得ないと本当に本書で書かれていることが正しいのかが分からないのでもっと精進せねば、、、。

 

同じような経済本として井上純一のシリーズも入門書としてわかりやすかったです。今回の本を読む前に読んでおくと理解が早いかも。漫画なのでサクッと読めるのもまる。