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『逃げるは恥だが役に立つ』1話~5話 この感情はなんだろう?

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めちゃくちゃ久しぶりにブログ更新。最近環境が変わったし、仕事も忙しいからちゃんと書けないなーと思ってましたが、書けましたね。甘えてました!逃げ恥、紹介されたのでいまさらながらに見てみました。とても現代的な物語だったので、巣籠もりしているカップルやら夫婦の方々におすすめしたいです。

1話~5話までの時点でかいているので6話~11話までの感想は後編にて。

 

 男性の人物像ってとても適格でおもしろいなぁ。自分の知り合いも彼女がいない男友達が多いのですが、それってモテるモテないとか、プライドが高いとか、理想が高いとか、性格が悪いとか、そういったことが原因ではなくて、ただ単純に、出会いがないんですよね。みんな男しか働いていない職場なので女性と出会うことがないんですね。

 

 あとはもともと男子校だったとか、女の子の友達がいないとかあると思いますけど、社会人になって、職場に女性がいなくて。となると全く出会いがない。だから、35歳で、お金もめちゃめちゃ稼いでて、なのに彼女がいない。というのはいまの日本にたくさんいるんじゃないかなぁと思います。

 メリットある?とか聞いてる人はそもそも本当に相手を好きになったことがないんだよね。だって好きになったら四六時中一緒に居たいって思いますもの。
 
 そして、主人公の子は大学院を卒業したのにも関わらず、就職難というのはどこにでもある話なんだろうねぇ。調べてないのでよくは知りませんが。
 
 二人とも共通するのは、誰かに必要とされたい。という思い。ただ、これはどうなのだろう?行き過ぎれば共依存関係というやつになるのでは? 二人はそうではなくて、すでに自分にはない面を相手がもっていて、それに惹かれていっているのでそうはならないんだと思いますが。

 

 気になるのは津崎さんの自尊感情の低いという彼の問題が解決されたあとに、みくりの問題は解決されるのだろうか?彼女の問題は相手の心理を分析してしまうことで、相手を傷つけてしまうというということ。それと、みくりは将来なにを趣味として生きていくのだろうかということ。この作品のタイトルでもある逃げるは恥だが役に立つという言葉の通り、つらい仕事から逃げる(やるべきことはやって、やらなくていいことはやらないようにして、会社の奴隷にならないようにってことかな?)、そして逃げた先で自分を癒すものを見つけるのが今の時代の物語では必須だと思うので、なにかやりたいことを見つけてほしいなぁと思った。


 
 この物語の面白いところは二人のディスコミュニケーションなんだろうけど、なんというかもっと複雑な心境をみたいなーと個人的には思ってしまう。仕事として雇われたのに、相手のことを好きになってしまったという展開や、仕事して雇ったのに相手のことを好きになってしまった。というような心理を描いた展開になるといいのになぁと思ってしまう。というか、心理的にはそうだと思うのだ。相手が自分のことをどう思っているか?というのは常に不安になる(もちろん、これは不安になってもしょうがないことで、相手がどう思うかは相手にしか決められないことだから自分にできることをした上であとは相手にゆだねるしかないんですがねぇ) はずなのだから、そういった描写をしてほしいなぁと。

 

 なんでみくりはこんなにも相手にずけずけといけるのだろうか?というのがエピソードとして弱い気がする。 同じ日に見た『重版出来‼』の主人公は元柔道部でバリバリの体育会系、しかも柔道という相手の呼吸を読むという説明がされているので、この子は前向きにずけずけと行ける子なんだなと納得できるんですけどね。
 
後編に続きます。