『My Sweet Lavender』 春井安子さん

世界は厳しいところでそれを受け入れた上でどうするのか？
人と人に近いくらいの知能がある竜がいる世界、竜と言えばとても強大なもの、災害のようなもので人の力では太刀打ちできない存在として描かれることが多いと思うのですが、この世界の竜は人のような姿形をしていてそして人よりも弱いみたいなのだ。火が便利だと気がついた人は、火を操る竜を道具のように使った。これで竜が牛や馬などのように言語を使わない動物だったら受け入れてしまうが、竜は言葉が使えるのだ。しかし···しかし···。
もし竜を家畜のように扱った歴史が何千何万年とあったとしたら、竜が可哀想に思えるだろうか？
主人公である女の子ラベンダーは竜を助けることに人生をかけている。周りの人たちは竜に対して偏見をもち、差別するのが当たり前だ。読んでいて竜が可哀想と思っていたが、自分がもしこの世界の住人だったら竜を助ける側に立てるだろうか？周りの人と同じように差別しないだろうか？こう考えるとラベンダーはなんて強いのだろうか、これが愛の力か。
あとは教授がいいキャラしてます。この人は世間ずれしてるよね、でもだからこそ世間とは違う視点を持ってる。カッコいいですぜ。その教授の台詞がかっこいいのでみんな見て！

いい台詞だな～。